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2018年9月 (社員向け)月例社長メッセージ

「プログラミング的思考」を育む

内閣府が2016年に発表しました「日本再興戦略 2016—第4次産業革命に向けて—」によると、プログラミング教育の必修化を含む新しい学習指導要領の実施は、小学校が2020年度、中学校が2021年度、高等学校が2022年度からです。そのため、教師の皆さんや教育機関関係者、また教育課程外の側面で支援を検討する各民間企業などは、プログラミングに関する新たな教育体制の構築を、急ピッチで進めていることと思います。

その2020年度から開始される、小学校におけるプログラミング教育の主な目的は、「『プログラミング的思考』を育むこと」、とされています。これはつまり、プログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を修得したりすること自体を目的にしているわけではない、ということです。「『プログラミング的思考』を育むこと」、すなわち論理的思考創造力を持って、問題を解決する行動を早い段階から身に付けようという狙いがあることだと、私は理解しています。

なぜならば、これからの世の中は、第4次産業革命が進み、AIやロボットが定型的な仕事のほとんどを人間に取って代わるようになるからです。そのことによって、いっそう高い生産性を求められる環境に変わっていくでしょう。そんな世の中で、これから社会人になる若い人たちが、自分の役割を見極め、高いパフォーマンスを発揮していくために、「クリエイティブな領域の仕事を担うための教育として、プログラミング教育はスタートする」のだととらえています。

そして、結果として世の中にまだない新しい何かを創出できる「エンジニア」という職業に興味を持ち、「エンジニア」になりたいと思う人がどんどん増えていくことを、期待しています。

さて、前述しました「論理的思考」や「創造力」についてですが、最近気になっていることがあります。エンジニアの世界だけではないのですが、技術の進化により、さまざまな業務支援ツールが生まれ、便利になっています。例えば、3次元CADで言えば、設計する製品や部品を頭の中でイメージできていなくても、可視化していくことができます。思考し創造しなくても、とりあえず完成に導けるツールの便利さに甘んじていては、やはり人間の役割を機械に取って代わられることになってしまいます。われわれは、本質的な課題や問題を解決していくために、最終ゴールを見据えられる思考力や創造力の向上が不可欠なのです。

メイテック社員の皆さんには、これからも世の中が便利になっていくことで、自身のキャリアを高めていく最も重要な能力が退化していかないように、「自立と支え合い」の精神で切磋琢磨していってほしいと思います。「プログラミング的思考」を育む、次世代の若者に負けないように。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世