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2017年10月 (社員向け)月例社長メッセージ

生産性を高める

日本の製造業は、今どこの企業もグローバル市場で戦っています。国内市場だけでなく、グローバル市場でより良い製品、より良いサービスを提供し続けることが、競争に打ち勝ち、成長していくための条件と言えます。そのためには、開発スピードを高め、付加価値の高いサービスを生み出し続けなければならない。そして、経営資源である「ヒト・モノ・カネ」、そして「情報」をフルに活用して、変化に適応し、競争優位を実現する必要があります。

その経営資源の中で最優先とされるのは「ヒト」、すなわち「人材」ですが、日本での「人材」を取り巻く環境はとても厳しい状況が待ち受けています。長期にわたって生産年齢人口が減少し、2025年には国民の約3人に1人が65歳以上になり、5人に1人が75歳以上になる、と言われています。そのため、高齢者や女性による労働参加率の拡大、技術革新を通じた生産性向上や価値創造を早期に図らなければ、日本の製造業の成長力、さらには日本経済の成長力を維持していくことが、非常に困難になってくると考えられています。

日本の製造業や日本経済の成長力に欠かせないものの一つが「生産性を高める」ことですが、過去を振り返ってみても、常に新しいサービスや新しい技術が生まれ続けていて、ごく自然に世の中が「変わった」「良くなった」と感じられたものです。世の中の生産性を高めてきた事実の中に、エンジニアという存在が深くかかわってきたことは言うまでもありませんが、これから本格化する「第4次産業革命」を推進していくにあたり、エンジニアがAIやIoT、ロボットを進化させて技術革新を追求し、「生産性を高める」ことに大きく貢献していくことでしょう。

さて、メイテックにとって経営資源である「ヒト」はエンジニアが軸となります。「ヒト」は、さまざまなモノやコトに好奇心を持って取り組む姿勢、配属先である製造業のお客さまに対するコミュニケーション力などが提供する価値の一つとして考えられます。ただ、メイテックのエンジニアにとって最も重要なのは、保有している「技術」。保有する「技術」を、絶えず進化させていかなければなりません。「ヒト」が提供する価値と保有する「技術」を掛け合わせられるのが、「メイテックのエンジニア」であり、常に製造業のお客さまに期待以上のアウトプットを提供するプロフェッショナルなのです。

「生産性を高める」という世の中の課題にメイテックのエンジニアの皆さんが貢献することは、実証に基づいた結論や結果を受け止めた上で、それを超えてもっと自由に、もっとクリエイティブな発想を「技術力×人間力」で提供できることだと、私は思っています。

メイテックグループのコーポレートスローガンである「人と技術で次代を拓く」は、それを真摯に表現したメッセージです。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世