Loading

2017年3月 (社員向け)月例社長メッセージ

次を迎える準備

3月は、節目の月です。スポーツの世界では、プロ野球やプロサッカーなどの新しいシーズンが始まり、学校では卒業式が行われ、新しい世界に飛び立つための準備の時期だといえます。産業界でも、多くの企業が年度末を迎え、通常の業務に加えて4月から始まる新しい事業年度への準備と重なることで、非常に多忙となります。

そんな多忙な時期ではありますが、ぜひ社員の皆さんに実行してもらいたいことがあります。それは、「1年間を振り返って、自分の強み・弱みを知る」ということ。強みを知って強化することができれば、高いパフォーマンスを発揮することができます。弱みを知り、それを補うことができれば、マイナスをプラスに変えることができます。

プロのスポーツ選手は、シーズンオフの時期に、シーズン結果を振り返って反省し、弱点を補い、強みを高めるために入念な準備をして、次のシーズンに最高のパフォーマンスが発揮できるよう、臨んでいます。われわれも同様に、プロの職業人として1年間の成果を真摯(しんし)に受け止め、「自分の強みや弱みがどこにあるのか」あるいは「強みをもっと強くするために、どのような知識やスキルが必要か」を考えて、自分のものにする取り組みが非常に重要です。

とはいえ、エンジニアの皆さんが日々仕事をしている設計・開発のテーマには、明確なシーズンというものがなく、開発テーマやプロジェクトの完了がその節目になるいと思います。私がエンジニアだったころにも、多忙であればあるほど、振り返るタイミングをなかなかつくることができませんでした。もちろん日々の振り返りや反省はしていましたが、「1年間を振り返って、自分の強み・弱みを知る」というのはとても負荷がかかり、意図的に振り返ることを習慣化していなければ実践できないことです。

ですから、ぜひ皆さんには「3月には必ず1年間を振り返る」という習慣を意図的に身に付けて、新年度を迎える準備をしてほしいと思います。

2017年4月には、メイテックに300名以上のフレッシュな仲間が加わることになっています。皆さんは、先輩としてどうあるべきか。2016年度に失敗したこと、学んだこと、成長したことをとらえて、次にどうつなげていくのかを、考えてみてください。そして、振り返ることで気付く、自らの核となる強み「コア・コンピタンス」を、新年度は存分に発揮してもらえるよう期待しています。


以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世