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2017年2月 (社員向け)月例社長メッセージ

生産性向上に貢献する

2017年を迎えて早々に、米国ネバダ州ラスベガスにて、米国最大のコンシューマーエレクトロニクス関連の展示会「Consumer Electronics Show」(以下、CES)が開催されました。

今年で50周年を迎えるCESですが、2010年ごろから大きく変化してきていると感じています。それまでは、ビデオカセット、CD、テレビ、DVDなど、「単一の最新家電製品や技術がデビューする場」としての印象が強かったのですが、近年はあらゆる製品が「つながる」ことを軸に考えられており、「複数の製品・技術から得た情報がつながり合うことで生まれる『新しい価値』を提案する場」に様変わりしてきているようです。

メイテックのお客さまである日本の製造業の中にも、CESに出展している企業はたくさんあります。実際に参加されたお客さまからお話を伺うと、過去の「家電見本市」の位置づけでは考えられないような企業、例えば自動車メーカーや住宅メーカーが、今は数多く出展しているとのことでした。業界を越え、生活を便利にする製品や設備・技術が融合する。そしてその融合から得られる膨大な情報が解析され、生活者の「感性」を満たす付加価値が市場に提案されています。

また、そうした融合は、労働生産性の面でも、産業界に大いに貢献していくのではないでしょうか?日本は世界第3位の経済大国でありながら、一人当たりの労働生産性は主要国の中でも低い水準に留まっています。しかし、今後日本の労働力人口が減っていく流れの中で、労働生産性の向上は不可欠です。そのために、日本の製造業はまさに今、人の労働力に代替できる「IoT」「AI」「ロボット」の開発に注力し、自動化へ、さらには無人化へという流れを創り出しています。

私は、メイテックエンジニアの皆さんなら、今の変化の渦中にある日本の製造業のパートナーとして共に技術革新に邁進し、日本の労働生産性を高めることに将来にわたり貢献し続けられると確信しています。そのためには、自分の軸となる専門分野以外の領域にも積極的に興味を持ち、知識を得ることが非常に重要です。

また、どういう業種・業界に携わっていたとしても「技術やものづくりのプロセスはつながっている」ということを意識してほしい。つながっているからこそ、エンジニアの皆さん一人一人が多様な経験からなる「複合的なキャリア」を紡ぐことが、お客さまの技術革新に結びつきますし、結果として日本の企業の労働生産性を高めることにも貢献していくのです。

メイテックエンジニアの皆さんは、機械やロボットでは代替できない「クリエイティブな役割」を常に担っています。そしてその役割を、世界を代表するものづくり企業から求められているのだということを、「自信」と「誇り」にしてください。


以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世