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2012年11月 (社員向け)月例社長メッセージ

間接職のプロ化

メイテックは、創業以来「プロのエンジニア集団」を標榜していますが、エンジニアだけでなく、間接職も含めた全社員がプロフェッショナルとして成長することにより、より強い企業になっていくことを、中期経営計画の戦略目標の一つとして設定しています。

ただし、間接職の場合は、エンジニアと違って、お客さまに直接サービスを提供するわけではないので、日々の業務の中で、顧客目線を感じることによっておのずと生まれてくるプロフェッショナルとしての緊張感というものを持ちにくいという難しさがあります。

しかしながら、「メイテックの5つの人間力」の一つに、「お客さまのニーズをつかみ、応える力」を定義しているように、この力は、エンジニアに限らず、プロフェッショナルとしての必須の力と考えます。つまり、「お客さまのニーズをつかみ、応える力」の意味は、仕事の成果は自分が判断するものではなく、他者であるお客さまが評価するものだということです。つまり、仕事の成果が、自分以外の他者から「役に立っている」と評価されてこそ、プロフェッショナルだということです。この力が、メイテックらしい人間力であり、プロフェッショナルという考え方に根ざしたものであるならば、間接職がエンジニアと同じレベルのプロ意識を持つためのヒントも、ここにあると考えます。

例えば、営業職以外の間接職の陥りやすい罠に、「自分のお客さまが誰かを意識しないで仕事をしてしまう」ということがあります。ここで言うお客さまとは、必ずしも、仕事の代金を払っていただけるお客さまだけでなく、「自分の仕事は、誰のためのものか? あるいは、誰の役に立っているのか?」という意味です。誰の役にも立っていないのであれば、それは世の中では仕事とは言わないと思いますが、間接職では、その罠に陥ってしまうことがあります。

間接職も、日常の業務の中で、常に「お客さまのニーズをつかみ、応える力」を意識できるようになれば、これだけでも、相当に、エンジニアのプロ意識に近づけるのではないかと考えています。そして、社内で行なわれるすべての仕事は、何らかのかたちでつながり合って、最終的には、お客さまの価値向上につながっていくことを、全社員で共有したいと思います。


以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介