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2010年12月 (社員向け)月例社長メッセージ

危機から何を学ぶか

去る11月12日(金)に、上半期の決算発表を行いました。上半期については、当期の経営目標である営業黒字を達成したわけですが、通期で達成できるかどうかは、まだ確定したわけではなく、下期のわれわれの業績次第です。

もうこれだけ業績が改善したのだから、危機対応策も解除していいのではないか、賞与削減もしなくてもいいのではないか、という声が社内の中から出てくることも、業績の改善の過程にありがちなことです。ただし、この危機を、絶対に、単なる危機に終わらせてはいけないと考えています。

リーマンショック以降の二年間で、われわれは何を経験し、何を痛みとして感じ、どのようなことを、もう二度と経験したくないと思ったのか。社員それぞれの思いがあるはずです。その思いを、決して忘れるべきではありません。単に忘れないだけでなく、その経験から、われわれは何を学ばなければならないのか、その痛みを感じないようにするためには何をしなければならないのか、二度と経験したくないことを経験しないようにするためには、平時にどのような準備をしておかねばならないのかということを、まだ危機を脱しきっていない今だからこそ、みんなで真剣に考えなければならないと思います。

この視点は、全社員のみなさんと共有しなければならないと考えています。そして、現在策定中の中期経営計画の中核となる考え方です。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介