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2010年6月 (社員向け)月例社長メッセージ

予断を許さず

5月13日(木)に行なった決算発表と、その後のIR説明会において、当社の当期の業績予想が保守的であると見られていることについては既報の通りです。

前期・下期の回復トレンドから見たときには保守的という見方もされると思いますが、当期については、危機を自らの力で脱し、自立的な事業継続を達成するこ とを第一目的としている以上、現状を、常に厳しく見ることが必要だと考えています。現実に、世界全体の景況の動向を見たときには、ギリシャ危機が欧州経済 全体にネガティブな影響を与え始め、為替や株式も、世界的に不安定な動きを見せています。つまり、世界全体の景況と日本自体の景況の足腰がしっかりとする までは、外部環境については、安易な予断を行うべきではないと考えているわけです。

同時に、われわれにとっての危機脱出とは、危機対応策を実施したうえでの黒字化ではなく、危機対応策が解除できるレベルであることも、株式市場に対して明言しました。

日々の為替動向などに一喜一憂せず、金融市場や資本市場の動きに悲観も楽観もせず、当社のお客さまである日本の製造業各社が、今、地道に取り組まれようと している、未来に対する「攻め」の技術開発の動きを、一件たりとも逃すことがないように、営業とエンジニアが一体となって、成約に結びつけていく取り組み を継続することが、今、われわれがなすべきことです。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介