2019年2月 社長挨拶

2019年2月 (社員向け)月例社長メッセージ

人とテクノロジーの調和

わたしが、2019年に最も期待するテクノロジーは、「第5世代移動通信システム(以下5G)」です。2019年1月に、米ラスベガスで約18万人の来場者数となった世界最大規模の家電見本市「CES」でも、やはり主役は「5G」でした。各参加企業は「5G」関連のサービスを披露し、未来を豊かに、そして産業構造を大きく変革していく可能性を示しました。その中でも、自動車業界の次世代技術に与える影響は非常に大きい。超高速かつ大容量で、高速移動時の遅延も少ない「5G」技術を活用できれば、自動運転車に不可欠な車載センサーや車車間通信、路車間通信などの開発が一気に加速し、安全で安定した自動運転システムの実現に寄与することでしょう。

また、「5G」技術により、われわれの世界のリアルとバーチャルの概念が変わっていくのではないかととらえています。膨大な情報量を高速で通信することができれば、瞬時にリアルな世界と同じ世界をバーチャルの世界でも創り出すことができます。そうなれば、リアルな世界で移動する、旅行することの目的も変わっていく。それだけではなく、バーチャルの世界の再現性が高く、緻密で網羅的であればあるほど、リアルとの違いがなくなり、過去も未来も自由に行き来できるタイムマシンが実現するのではないでしょうか。今後、数多くの製品やサービスが、「5G」回線にAIやIoTといった次世代技術を組み合わせることで、新たな付加価値を生み出すことができる一方、リアルとバーチャルの世界の境目があいまいになる日も来るかもしれません。

さて、テクノロジーの進化によって、エンジニアの皆さんの設計・開発業務も大きく変わっていくことは今までも伝えてきた通りですが、「5G」技術によって、これからの10年の進化は、今までの10年より加速度的に進むと予想します。設計・開発業務の作業領域は確実にテクノロジーに置き換わっていきますし、クリエイティブな領域であっても、人とテクノロジーの調和が必須になるでしょう。

例えば、基本構想などはデジタルシミュレーションでパターン化されて選択するフローになるのでは、と考えられます。その場合、エンジニアの皆さんの役割は、そのパターン化された基本構想の中で最適なものを選ぶことですが、それだけでは付加価値はありません。人間の知恵と知識と感性をフル活用して、どう「アレンジ」するのかが最も重要なこと。お客さまからは、その「アレンジ」力に、エンジニアの「市場価値」を求められるのです。

エンジニアの皆さんには、今後も高い志をもって、「クリエイティビティ」を磨き続けてほしいと思います。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 國分 秀世

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