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2013年5月 (社員向け)月例社長メッセージ

メイカーズ革命

米国では、新たな産業革命を起こそうという動きがあるそうです。オバマ大統領は、就任演説の中で、米国製造業復権の一環として、3Dプリンターを活用した新しい製造業を米国に普及させていくことに言及しています。

要は、3Dプリンターが安価になり、ネット上で、ものづくりにかかわるさまざまな人たちとクラウドソーシングというかたちでつながり、協業できるようになったことから、アイデアさえあれば、だれでも小額の資金でメーカーになれる、ということを、新たな産業革命としてとらえているわけです。それを、メイカーズ革命という言い方をする人たちもいて、実際に、そういう新しいものづくりに取り組む人たちや企業が、米国を中心に、世界中に広がりつつあるようです。日本にも、最近、個人向けに3Dプリンターを貸し出すサービスが始まりました。

この動きが、どのように進展していくかは分かりませんが、今まで、一定の企業規模と資金がないとできなかったものづくりが、個人のレベルでできるようになってきたことは、大きな変化としてとらえるべきだと思います。まだまだ製品の強度や安全性など、さまざまな課題がありますが、この流れが本格的になっていくと、量産品のものづくりは企業で行い、少数や一点もののものづくりは個人で行うということさえ、起きていくかもしれません。そうなれば、まさしく新たな産業革命ということになります。

ものづくりを担う製造業をお客さまとして事業を行っているメイテックとしても、こうした流れを、いかに自分たちのビジネスチャンスにしていくか、という発想が必要だと考えます。現在、メイテックグループとして準備している、社外を対象とした新たなウェブサイトの活動では、こうした発想にも、みんなで取り組んでいこうという趣旨が含まれています。

これは、単に、ものづくりの変化としてとらえるだけでなく、エンジニアの働き方が、大きく変わっていく可能性があるという点に着目すべきだと考えています。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介