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2013年3月 (社員向け)月例社長メッセージ

協働の目的

中期経営計画「共創21」の2年目である2012年度もまもなく終了し、4月1日からは新年度が始まります。中期経営計画「共創21」では、収益目標(リーマンショック前の事業規模に戻すこと)と、戦略目標(リーマンショックで学んだことを教訓として、より強い事業構造にすること)の二つの目標を設定していますが、最終年度である2013年度も、この二つの目標に全社で取り組んでいきたいと思います。

7つの戦略目標の中で、事業戦略目標として設定している「全てのお取引先(1,000社)を顧客基盤として構築する」は、営業とエンジニアの協働が、最重要課題です。しかしながら、戦略遂行で気を付けなければならないことは、戦略遂行していると、いつのまにか戦略自体が目的化してしまうという勘違いが組織内に起きてしまうことです。例えば、「全てのお取引先(1,000社)を顧客基盤として構築する」は戦略目標ではありますが、目的ではありません。

一般に、目的とは、「実現しようとして目指すべき事柄」のことです。目標とは、「実現・達成を目指す水準」のことです。したがって、事業戦略目標達成の目的は、メイテックの“目指すべき姿”で示す社員価値と顧客価値の向上です。社員価値とは、社員が安心して働き、成長できる機会と場を提供し続けることです。顧客価値とは、お客さまから信頼される戦略的パートナーで在り続けることです。その二つの価値向上のために、営業とエンジニアがもっと協働し、お客さまとのパートナーシップを強化し、社員が安心して働き、成長できる機会と場を、もっともっと共創していこうとしているわけです。

目標達成すること自体が目的化したり、協働自体が目的化すると、何のためにそれをやっているのかを忘れてしまうことがあります。目的が不在のまま何事かにひたすら取り組むというのはしんどいことですから、いつのまにか疲れてしまいます。

そうならないように、新年度を迎えるにあたって、7つの戦略目標に取り組む目的を、再度、全社で共有することから始めていきたいと考えています。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介