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2011年3月 (社員向け)月例社長メッセージ

危機は脱しても、有事は続く

2月14日(月)には、当期業績の上方修正を行ない、当期の経営方針である「自立的な企業存続」、経営目標である「通期営業黒字」を、メイテック単体・グループ共に、通期で達成する見通しを発表することができました。そして、2月22日(火)には、全社員のみなさんに協力していただいた
賃金削減分の還元に関する労使合意を行い、「危機脱出宣言」を行なうことができました。この2年間の、全社員の取り組みが、危機脱出という結果として共有できることを、全社で素直に喜びあいたいと思います。

ただし、同時に、社員のみなさんと共有しなければならないことは、「危機は脱しても、有事は続く」ということです。

危機というのは、まさしく会社存亡の危機であったわけで、危機脱出宣言とは、「このままでは会社がつぶれてしまうという危機」からは脱け出したという意味です。しかしながら、われわれを取り巻く周囲を見渡せば、2008年のリーマンショック前とは、明らかに違う景色が見えているはずです。その景色の違いは、今度こそ本気で取り組まれているお客様のグローバルシフト、あくなきコストダウンの取り組みなど、当社事業にとっては厳しい変化ばかりです。また、世界経済全体も、決して安定的な成長軌道に戻ったわけではなく、いつ何時、第二、第三のリーマンショックが起きてもおかしくはないという見方をしなければならないと考えます。

しかしながら、われわれは、この二年間の有事から、さまざまなことを学ぶことができました。それは、われわれ自身が、まだまだやるべきことがたくさんあるという学習でもありますし、それを自分たちの本物の実力として身につければ、もっと強い企業になれるという確信でもあります。
リーマンショック以降、今もずっと有事は続いているし、これからもそれは続くという見方をしなければならなりませんが、その緊張感を、われわれ自身が学び続ける力にしていきたいと思います。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介