2009年10月 社長挨拶

2009年11月 (社員向け)月例社長メッセージ

悲観も楽観もせずに現実を見据える

本年4月に極端な稼働率低下という危機状態になってから、半年が経過しました。先般、上期の業績見通しの下方修正 発表を行ったように、なかなか稼働率の向上という形で、事態を好転させることが思うように進んでいないのが実情です。危機が持続化しているときに気を付け なければいけないことは、いろいろとありますが、私は、次の二点がもっとも重要だと考えています。第一に、悲観しすぎないこと、第二に、楽観しすぎないこ と、です。

悲観しすぎないこと、というのは、必ず自分たちの力で危機を脱することができるという信念を持つことです。これは単なる精神論ではなく、現実をしっかりと 見据えた上での確信でなければなりません。現実とは、「お客さまは日々動いている」ということです。半年前までは、市場全体が底なしの闇に向かっているよ うな印象でしたから、お客さま自身が自社を守ることだけに集中されているところがほとんどでした。「攻めのR&D」という姿勢はまったく伝わってきません でした。しかしながら、時間の経過とともに、「この危機を脱するために、必死に守りを固めた(在庫調整を終えた、選択と集中を決定した、財務の対策を完了 したなど)お客さまは、次の一歩を模索し始めている」という流れが少しずつ見えるようになってきました。つい数カ月前までは、「何度営業訪問されても、当 面、エンジニアを増員することは考えていない!」と言われていたようなお客さまからも、「3月に契約終了した**さんは、今どうしてるの?」ということが 聞かれるようになってきました。お客さまのこうした動きは、まだ全体の大きな流れにはなっていませんが、着実に動こうとし始めているお客さまが増えている という現実を見据え、お客さまはどのように動こうとしているのか、どこに予算とエンジニアを増やそうとしているのか、という情報を決して漏らさず、どこよ りも早く察知し、われわれの方から動くことが重要です。「あのお客さまは、もう二度と派遣エンジニアは使わないと言われたから、もうだめだ」と、われわれ 自身があきらめた瞬間に、危機脱出の力は失われます。

楽観しすぎないこと、というのは、われわれ自身が、この危機的な状態に慣れてしまうことです。「うちも悪いけど、ほかはもっと悪い。みんな悪いからしょう がない」という言い訳や、「こうして我慢していれば、いずれ何とかなるんじゃないか」と思ってしまうことです。確かに、すでに雇用や賃金を守れなくなって いる競合他社は、たくさんあります。今のところ、当社は守っています。ただし、赤字の状態ということは、長年、全社員で築いてきた財務基盤が少しずつむし ばまれているというのが現実です。雇用調整助成金がなければ、もっと悪化していると
いうのが現実ですから、競合他社の状況は、決して他人事ではないわけです。環境が悪いからだめ、ではなく、環境が悪いときには、自分たちは何をしなければ いけないのかを、一人ひとりが日々自覚し行動するところにだけ、活路は開かれていくと思います。その自覚とは、「自分の仕事は、この危機を乗り越えるため に役に立っているか」というものです。役に立っているという自覚があれば、その仕事に徹底して向き合ってほしいと思います。もし、役に立っていないのでは ないか、という疑念があれば、仲間や上司と、よく話し合ってほしいと思います。役に立っていない仕事であれば、ただちにやめて、役に立つ仕事に、自分の力 を向けていただきたいと思います。平時と有事では、仕事の優先順位が、大きく違っているということを、全社で再点検したいと思います。

どんな状況であっても、自分の仕事に対して誇りある向き合い方をすることが、プロフェッショナルの条件です。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介

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