2008年11月 社長挨拶

2008年11月 (社員向け)月例社長メッセージ

今が、我慢のしどころ。危機をチャンスに。

去る9月30日に、当社は、当期のグループ連結業績の下方修正を行いました。景況のスローダウンが鮮明になってき てはいますが、メイテックとメイテックフィルダーズにおいては、第一線のエンジニアの皆さんが、自分の価値をお客さまに認めていただき、信頼を勝ち取って いただいていることによって、両社のもっとも重要な経営指標である稼働率は、堅調を維持しています。新規受注も、ほぼ前年並みで推移しています。しかしな がら、稼働時間が、想定以上に下がってきていることが、下方修正の主な要因です。また、ブリッジエンジニアの配属スピードが遅れていること、メイテック キャストの一般派遣事業では、配属数の前年割れが起きていることなどが、そのほかの要因です。その結果、当社株価も低下していますが、当社の財務基盤は安 定しており、株価の影響は、事業に対してはまったくありませんので、安心してください。

しかしながら、人材ビジネスやアウトソーシング業界全体を見ると、すでに、大きな影響が出始めています。メイテックキャストが行っている一般派遣業界の事 業会社は、売上・利益共に前年割れしているところがほとんどです。また、製造業向け生産請負の業界では、前年対比で20%以上も受注が落ち込んでいるとい われています。そうした状況から比較すると、メイテックグループは、しぶとく事業を継続しているという見方もできます。これには、大きく、次の2つの理由 があると考えています。

技術者派遣事業は、お客さまの中長期のプロジェクトに参画しているケースが多いこと。
メイテックのブランド力が評価されていること。


1.は、メイテックグループのエンジニアの皆さんが携わっている仕事は、開発系の業務が主体であるために、お客さまの当期(短期)の業績につながる仕事よ りは、お客さまの2年後・3年後以降(中長期)の業績につながる仕事が多い、という意味です。業績が厳しい状況になれば、お客さまのコスト管理も厳しく なっていくのが当然です。しかしながら、開発投資にブレーキをかけると、短期的にはプラスであっても中長期的にはマイナスになるということを、バブル崩壊 後のさまざまな経験から、お客さまが学習されていることから、今は、お客さまが必死にコストカットを我慢をして開発投資を継続されているという認識を、わ れわれは持たなければなりません。同時に、そうした期待に応えていくことが、われわれの使命です。

2.は、企業の社会的責任の観点から、お客さまが、信頼できるパートナーの選定を進めているということです。要は、コストカットしていくときに、どの業者 の契約から終了していくかの判断基準に、企業としての信頼性も含まれているということです。メイテックの稼働率が堅調であるだけでなく、メイテックフィル ダーズは上半期に健闘し、約5%の増収を達成することができました。こうした成果には、メイテックグループとしての信頼性も、一定部分寄与していると判断 しています。

これから、ますます世界的に景況が厳しくなっていくことが予想されますが、かつてのように、日本の製造業が、一斉にコストカットに踏み切るという状態では ないと思います。ただし、これからは、お客さまによっては、中長期の成長性を考えつつも、やむなく開発投資にブレーキを踏まれるところが出てくるかもしれ ません。しかしながら、一方で、現時点においても、財務基盤や企業体力がしっかりしている企業ほど、景況がスローダウンして競合他社が技術開発コストを削 るときこそ、自社が優位に立つチャンスと捉えて、技術開発投資を加速されているお客さまもあります。あるいは、北米向け製品主体の企業の中には、急速に新 興国向け仕様の変更に力を入れられているお客さまもあります。また、原油高によって、省エネ関連や代替エネルギー関連の技術開発はますます加速していきま す。環境負荷を低減するための技術開発も同様です。したがって、お客さまによっては、現行のお取引先部署との契約が終了したとしても、その隣の部署では、 エンジニアの需要が発生していることも、実際に起こっています。

メイテックグループも、お客さまと同様に、今が、我慢のしどころです。われわれが中長期的に成長していくためには、新たな仲間を増やしていく増員活動を止 めるわけにはいきません。企業体力の許すかぎり、増員のアクセルを踏み続けたいと考えています。厳しい状況を、社員の皆さん一人ひとりの力と、積み重ねて きたブランド力で乗り越え、メイテックグループ全体で、危機をチャンスに変えていきたいと考えています。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介

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