2008年9月 社長挨拶

2008年9月 (社員向け)月例社長メッセージ

「新しい終身雇用モデル」の実現

日本経済新聞によると、2008年3月期の日本の製造業の海外売上比率は45.3%で、過去4年ほどで10%近く 高くなり、過去最高になったようです。特に、当社の主要な顧客企業である自動車産業は68.2%、電機は50.1%、機械は49.3%となっています。こ れは、日本の製造業においては、すでに総人口の減少がはじまった国内市場ではなく、海外市場で売上を伸ばしていくグローバル戦略が、大きく進展しているこ とを意味しています。最近は、サブプライム問題もあり、北米市場や欧州市場よりも、むしろアジアや中東、ロシアのような新興国向けのグローバル展開が進ん でいるようです。企業によっては、国内売上が、すでに20%以下、10%以下というところもあり、そうした企業がこれからますます増えていくことが予想さ れます。

このような企業のグローバル化が進んでいくと、どのようなことが起きるでしょうか。想定外のことが次々と起きていく状況においては、未来を予測することが ますます難しくなっていますが、「この企業であれば、今から40年後も間違いなく、ここに本社がある、ここに工場がある」という前提に立つことがますます リスクになっていくことは、想定すべきではないでしょうか。企業が収益の拡大を目的としている以上、売上全体の10%を下回るような場所に、本社機能や開 発機能のような中枢部門を未来永劫に置き続けると考える方がリスクになるという意味です。これは、「この会社に就職すれば、間違いなく定年まで勤め続ける ことができる」と決めつけることがリスクになっていくということでもあります。ある日突然、会社の機能が海外に移管されるということは、すでに一部の企業 においては現実に起き始めています。20世紀型の終身雇用モデルが会社をベースにしたモデル(新卒入社した同じ会社で定年を迎えるモデル)であるとすれ ば、そうした「古い終身雇用モデル」はすでに通用しなくなったということを、若い世代ほど敏感に感じ取っているように思います。

では、これからの時代を、個人はどう生き抜いていけばいいのか。一つの解は、自らの職業においてプロフェッショナルになることだと考えます。つまり、ある 特定の企業でしか通用しないのではなく、企業の枠をこえて通用するようになるということです。企業はなくなるかもしれない、海外に行ってしまうかもしれな い、しかし、その職業が社会の中で必要とされる限り、その職業によって生きていくことができるという考え方です。これは、企業に依存するのではなく、個人 が自立した生き方とも言えますが、職業をベースにした「新しい終身雇用モデル」という言い方もできると思います。

メイテックグループが真・Global Vision21において目指す「キャリアパスポート構想」は、まさにエンジニアという職業をベースにした新しい終身雇用モデルを創り出そうという挑戦で もあります。メイテックの大きな強みの一つは、日本に製造業がある限り存続することができるという点です。この強みは、すでに1974年の創業以来、34 年間にわたって実証されています。第一線のエンジニアの皆さんが、さまざまな市場のプレッシャーを乗り越え、一つひとつの業務を通してお客さまの信頼を勝 ち取り続けてきたからこそ、今日のメイテックグループはあります。その信頼関係がある限り、メイテックグループは存続し、成長していきます。

したがって、われわれがまずなすべきことは、メイテックグループとして、より多くの顧客企業との信頼関係を広げていくことになります。それによって、さら に顧客基盤を大きく強固なものとし、より多くのエンジニアの皆さんに、業務・地域・処遇に対する選択肢を増やしていくことが、社員の皆さんが、今以上に、 長く安心して働ける環境づくりになっていきます。エンジニアとして成長し働き続けられる環境を、今以上に整備していくことによって、「お父さん(お母さ ん)の仕事はエンジニアだ!」と誇りをもって話してくれる子どもたちを、もっともっと増やしていくことも、メイテックグループが目指す「キャリアパスポー ト構想」です。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介

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