2008年6月 社長挨拶

2008年6月 (社員向け)月例社長メッセージ

企業としての自立
ブリッジエンジニアの声から思うこと

皆さんは、中国でもSYORYUが発行されていることを知っていますか?正確には、「中国壁新聞」といいますが、 メイテック・チャイナ・グループ(中国現地法人)で毎月発行されているデジタル・マガジンです。DIGI-BOOKの右上隅の「中国壁新聞」をクリックす るとバックナンバーが閲覧できるので、読んだことのない人には一読をお勧めします。特に、私が愛読しているコーナーは、『ブリッジエンジニアからの便り』 です。

『ブリッジエンジニアからの便り』は、中国から日本にやってきて業務対応を始めたエンジニアたちの、日本での仕事や生活に対する思いがつづられています。 そこには、異国の地でエンジニアとしての第一歩を踏み出した彼らや彼女たちの期待や不安、とまどいや驚き、さまざまな出会いに対する感謝の気持ちなどが、 自分自身の言葉で語られています。その一言一句を読むたびに、国籍は違っても人間として通じ合うことができれば、仕事に対する考え方や価値観を共有するこ とができるのだということを、今更ながらに実感します。だからこそ、メイテックグループのお客様である日本の製造業各社が、海外で事業を成功させることが できるのだということにも改めて納得します。そして、メイテックグループのブリッジエンジニア事業を必ず成功させなければならないという使命感が、私自身 の心の中で再確認されます。それは、来るべき少子高齢化社会とさらに進行するグローバリゼーションの中で、メイテックグループが、今よりも確実に社会に役 立つ企業になっていくという使命感です。

少子高齢化もグローバリゼーションも、すでに10年以上前から将来の大きな社会問題として指摘されているにも関わらず、日本という国全体としては、遅々と して、その対応が進んでいません。あと5年もすると、少子高齢化以上に、いわゆる理系ばなれによるエンジニア不足が日本の製造業に大きな影響を与えるにち がいありません。あるいは、ほとんどの製造業各社が日本の人口減少の影響を受けて国内売上を落とし、一方で海外売上比率を高めている状況が今以上に進捗し ていけば、果たして日本に本社を置いておく必然性は10年後、20年後もあるでしょうか。残念ながら国家という大きな社会システムには、さまざまな既得権 などが複雑にからみあっているせいか、実際に問題が顕在化するまで、具体的な対処は始まらないようです。今の年金問題の状況を見る限り、問題が顕在化して さえも、まともに対処することができない可能性もあります。

私は、そうなった時に、企業はどうするのか、個人はどうするのか、ということを、企業や個人は、国や社会のせいにするのではなく、自分で考え、自分で対処 しておくことが、「自立」だと考えています。そうなってほしくはない状況になったときに、「国が悪い。社会が悪い。」と言っても何の解決にもなりません。 今からできることを、企業や個人は、それぞれのレベルで始めておくことが重要です。メイテックグループが、真・Global Vision21によって創り出していく四つの事業価値の一つとして「ワールド・ステージ」を掲げているのも、少子高齢化やグローバリゼーションが、今以 上に大きな社会問題として顕在化したときに、その社会問題に対処できる新しい事業に、今から取り組んでいくことが目的です。

「ワールド・ステージ」とは、中国などの海外からエンジニアを招聘することだけを意味しているのではありません。日本から海外へという双方向を意味してい ます。すでに、年間で延べ1,000名以上のメイテックのエンジニアたちがお客様の業務を通して海外で仕事をしている実態をふまえれば、メイテックグルー プは、日本と海外の双方向で、世界中のエンジニアたちが活躍するステージを創り出していくことが、社会的な要請にも合致すると考えています。すでに200 名以上の来日者を迎えたブリッジエンジニア事業を、今期中に立ち上げることが、その第一歩となります。

真に社会に役立つ企業目的の一つである「ワールド・ステージ」の構築に向けて、より多くの社員の皆さんの理解と協力、そして挑戦を、改めてお願いいたします。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介

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