2007年4月 社長挨拶

2007年4月 (社員向け)月例社長メッセージ

仕事に対する二つの報酬

今年も新入社員を迎える季節がやってきました。昨年から入社式もメイテックグループ全体で行うことになりました が、メイテック、メイテックフィルダーズの新入社員とともに、メイテックグローバルソリューションズに昨年度入社した85名の中国人社員も含めて、約 430名の新入社員を迎えることができました。また昨年度は、キャリア採用(中途採用)についても全社員の皆さんの協力を得ることによって、メイテックで は150名を超え、メイテックフィルダーズでも100名を超えることができ、メイテックグループ全体としては250名を超える即戦力の新しいメンバーを迎 えることができました。したがって、この1年間にメイテックグループに迎えた新メンバーは約680名ということになります。

こうした新しい仲間とともにより強いプロフェッショナルの集団を構築していくことが、メイテックグループの成長力になっていくわけですが、特に新しい仲間 となる皆さんには、プロフェッショナルとしての心構えとして、仕事の報酬に対する自分の考え方をしっかりと持っていただきたいと思います。

一般的に、仕事に対して個人が受け取る報酬は二つあると言われています。一つは、まず「賃金」という報酬です。もう一つは「経験」という報酬です。賃金と いう報酬は具体的でわかりやすいので、どうしてもわれわれはこちらのほうに目がいきがちですが、中長期的には経験という報酬のほうが、はるかに重要である という考え方にも目を向けていただきたいと思います。経験が報酬になるということは、プロ意識を持って日々の仕事に向き合っていただいている先輩社員の皆 さんにはすでに自明のことになっていると思いますが、経験も報酬であるということに早く気が付くかどうかで、プロフェッショナルとしての立ち上がり方に違 いが出てくる場合が多いので、改めて書き記したいと思います。

仮に、自分がAという仕事を行って一定の賃金を得るとします。しかしAという仕事ができたとしても、いつまで経ってもAという仕事しかできなければ、自分 ができる仕事の「質」も「量」も変わらないということになります。したがって、いつまで経っても得られる賃金は変わらないということになってしまいます。 しかも、Aという仕事の社会的ニーズがなくなれば、自分ができる仕事がなくなってしまうということになりかねません。一方で、Aという仕事を「ただ単に実 行する」のではなく、「自分と仕事の関係を考えながら仕事をする」と、いろいろな発見があります。たとえば、まず自分がその仕事のやり方に習熟するために はどうすればいいか、あるいはもっと効率のいい仕事のやり方はないだろうか、なぜ仕事のロスやミスが発生するのか、それらをなくすにはどうすればいいかと いうようなことを考えながら仕事を行うということです。そうするとさらに考えが深まっていき、仕事全体の効率を上げたり成果を大きくするためには、自分だ けではなくその仕事をともに行っている人たちとのコミュニケーションが重要だということが認識できるようになっていきます。また、その仕事とつながってい るほかの仕事のことを考えたり、Aという仕事の、より上位プロセスの仕事を行うためにはどのようなスキルや技術を身につけなければならないかというように 思考が拡大していきます。

つまり、「ただ単に実行する」と「自分と仕事の関係を考えながら仕事をする」との違いは、自分は自分の職業能力を高めたいと思うかどうかという違いでもあ ります。「ただ単に実行する」ということは、現在自分が持っている職業能力を発揮するということ(アウトプット)になりますが、「自分と仕事の関係を考え ながら仕事をする」ということは、現在自分が持っている職業能力を発揮するとともに、その仕事を自分の職業能力を高める経験にもしていくこと(同時的なア ウトプットとインプット)になります。私は、自分の職業能力を高めるというモチベーションこそがプロフェッショナルの原点だと思います。特に、新入社員の 皆さんにとっては自分の周りのすべての人が自分よりも職業能力の高い人たちということになるわけですから、もっとも学びやすい立場でもあり、いつかは「あ の人」のようになりたいというモチベーションを持つチャンスでもあります。また、「職業能力を高めていくこと=自分の市場価値を高めていくこと=将来の報 酬を高めていくこと」ということも一面の事実であり、この公式をキャリアアップという言い方をする場合もあります。ただし、真のキャリアアップとは、単に 自分の報酬を高めていくことではなく、仕事をとおして社会に関わっていく割合が増えていくこと、つまり社会に貢献していく度合いが増えていくことであり、 そこに自分の職業に対して誇りが持てるかどうかが重要であることにも早く気が付いていただき、一日も早く真のプロフェッショナルの仲間になっていただくこ とに期待しています。

一つの仕事に対して、二つの報酬をもらったほうが自分にとって有利であることは、まちがいのないことです。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介

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