2007年1月 社長挨拶

2007年1月 (社員向け)月例社長メッセージ

一年の計よりも一生の計

新年、あけましておめでとうございます。社員の皆さんが今年も良き年を迎えられますよう、心から祈念いたします。

「一年の計は元旦にあり」という格言がありますが、一生の計というものがより重要になってきたということを年を経るごとに感じています。小学生の夏休みの 勉強計画が、ほとんどの場合が計画倒れになるのと同じように、自分が計画したとおりの人生を送ることができる人は稀だと思います。なぜ計画どおりにいかな いのかという理由はたくさんあります。計画が目標ではなく単なる個人的願望の場合は、その時点で実現の可能性は極端に下がります。あるいは仕事に関するこ とで自分の努力にかかわることだけでなく、自分が属している会社という組織や顧客・市場という外部の要因が自分の計画に介在する場合は、自分の力だけでは 制御できないことのほうが多くあります。しかしながら、自分はこういう生き方をしたいとか、こちらの方向に進んでいきたいということは、自らの意思決定と 選択による割合が大きいという意味で、実現性が高いのではないでしょうか。ただし、それをどの程度実現できるかは人によって大きく差が出ることではありま す。

グローバリゼーションが進行していく過程で、未来を予測することが、ますます困難になってきたと言われています。つまり、一国の中だけで社会の変化が起き ていく場合と、世界のさまざまな要因が関係しながら社会の変化が起きていく場合では、圧倒的に後者のほうが変数が多くなり、変化が複雑化し混沌としていく ということです。実際に過去5年ほどを振り返ってみても、いわゆる想定外の事象が多々発生しています。2001年のITバブルが崩壊した後に起きた中国 ブームの時には、「製造業の空洞化」ということが喧伝されていました。日本の製造業のコスト構造では中国の安価な労働力を基盤とした生産力に勝てない。 よって今後は日本の製造業は中国をはじめとするアジア圏に生産拠点を移し、日本の製造業は空っぽになるという説でした。そんな説が毎日のようにメディアで 報道され危機感をあおっていたわけですが、今はそんな論調はほとんどありません。実際には国内設備投資額は3年連続で上昇しています。あるいは2002年 と2003年は日本企業のリストラのピーク、つまりもっとも人員削減が行われ失業率が高まった時期でした。当然のことながら、当時は新卒採用市場も「氷河 期」と言われていました。それが、あっという間に「過熱市場」にさま変わりしました。わずか3年から5年という短期間でこうした極端な変化に直面していく ことが、21世紀のグローバリゼーションでもあります。

社会変化がゆるやかな時代は、企業も個人も「横にならえ」という選択をしても、そんなに大きな間違いはなかったかもしれません。かつての高度経済成長時代 であれば、経済全体が10%以上伸びていくわけですから、周りを見ながら普通にやっていれば二桁成長できたということです。あるいは年功型の賃金体系が維 持されていた大企業であれば、大過なく組織の中で折り合うことによって、それなりの人生設計ができたのかもしれません。「横にならえ」ということは、自分 に主体性がなくとも組織や社会などの外部要因に自分を合わせておけば、ローリターンであってもローリスクであったという見方もできます。しかし、これから は外部要因自体がもっと大きく変化していくわけですから、自分は外部要因に合わせていたつもりでも、気が付いたらその外部要因が変わってしまっていた、あ るいはなくなってしまっていたということが起きる可能性のほうが高いということになります。

したがって外部要因の変化というものに、企業も個人もますます敏感になっていく必要があります。同時に自分自身の主体性(自分自身の価値観や「軸」という 言い方もあります)がより重要になってくるわけです。具体的には、自分はどういう生き方がしたいのか自分たちはどういう企業を目ざすのかということです。 これは、ただ単に外部要因に自分を合わせるのではなく、自分が目ざすことを実現するためにどの外部要因の変化を受け入れ、どの外部要因の変化には巻き込ま れないようにするかという選択を行うということです。その選択を行うためには自分が何になりたいのか、何を目ざすのか、何を優先するのかということ、つま り一生の計を自分自身で決めておかなければならないということになります。

では、メイテックグループは、皆さんとともに、何を目ざすのか、何を実現しようとしていくのかということですが、今年もGlobal Vision21の取り組みをとおして、皆さんとともにメイテックグループの一生の計を共有していきたいと考えています。詳しくは、例年の社長懇話会でお 話ししたいと思います。ぜひ、今年もより多くの社員の皆さんの参加をお願いいたします。

以上

メイテックグループCEO
代表取締役社長 西本甲介

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